" Infiltration" The Transformers

【あらすじ】
ロス行きの長距離バスの車内、

ベリティは乗り合わせたビジネスマンの荷物からパームコンピュータを盗み出す。
バスを途中下車し、ベリティの盗みは無事成功したかに見えた、
しかし、ベリティがヒッチハイクした自動車は謎の戦闘機の攻撃を受ける。


ベリティと、運転していたハンター・オニオンは自動車が破壊される直前に脱出するが、
戦闘機は生身の人間相手にも攻撃の手を緩める様子はない、
絶体絶命と思われた瞬間、突然現れた救急車が戦闘機を攻撃する。

「生き残りたいならば、一緒に来たまえ。」

ふたりを乗せた救急車は戦闘機を振り切り（スゲエ）、ベリティの友人ジミーの家に逃げ込むが
新たな追っ手の２台の乗用車は巨大なロボットに変形しベリティたちを追いつめる。

「その記録装置をよこすのだ。」


驚くベリティ、ハンター、ジミー。しかし更に驚くべき事が起こる、
彼らが乗ってきた救急車もまたロボットに変形し、追手のロボット達と戦い始めたのだ！

【解説】
記念すべきIDW版TRANSFORMERS第一話、副題の”Infiltration”は”潜入”の意。
地球人の主人公とTFたちとの遭遇から始まる物語は
G1アニメ、実写映画などと同様のオーソドックスなスタイルですが
どうやらファンにはあまり受けが良くなかったらしく、以後後半にかけて
ベリティら地球人キャラの出番は減少傾向、物語はTFたち視点に移ってゆきます。

infiltrationではベリティの生い立ちや心理描写にも力がいれられていたり、
オートボット達と共同作戦を行ったりしていて、当初の計画では主人公として
がっちり描かれる予定だったのではないかと思うんだけど…
もったいないなぁ。


E. J. Suによる高密度な作画も見どころ。
バイナルテック的に描き込まれたメカデザインと、９０年代っぽい乾いた線と彩色がマッチして
独特のイイ雰囲気です。


”ALL　HAIL　MEGATRON”以後に改めて”infiltration”を読み直してみると
シリーズを立ち上げたばかり故のイキオイがそこかしこに感じられます。


後半、地球で超エネルギー”鉱石13”の存在を知ったスタースクリームは、
地球に到着したメガトロンに戦いを挑むのだが…といった展開で
”SPOTLIGHT　VOL.1"に続きます。



現在AMAZONではTPB版は品切れ。出品者分のみです。


2010年6月発売の"Transformers: The Idw Collection vol.1"に新たに収録されているようです。