"Spotlight vol.2" The Transformers

バイプレーヤー達にスポットをあてた短編シリーズ第２弾！
今回は各話あらすじを紹介
【Soundwave】
メガトロンの命を受け、サウンドウェーブは地球でのブラジオン達の動向を
密かに監視していた。

…自らは動かず、ジャガー＆コンドルを使って情報を集める姿は
サウンドウェーブのキャラクターを象徴していて面白いのだけど、
おかげで出番のほとんどはカセットレコーダーの姿（笑）。

あげく売りとばされてるし。

【Kup】
水晶の林立する惑星に遭難したカップは、
夜毎現れる悪霊との戦いに疲弊していた。
だが、彼が悪霊だと思い込んでいるそれは、救助に訪れたオートボットチームだった。
惑星に充満する放射線に蝕まれ正気を失ってゆくカップを
スプリンガーは救い出す事はできるのだろうか？

…アメコミっぽいアーティスティックな作画のカップのパートと、
通常のタッチで描かれたスプリンガー率いる救助チームのパートとの対比が
カップの狂気を際立たせていて面白い一遍。

【Galvatron】
はるか昔セイバートロン星の黄金時代、先々代のプライム”ノヴァ・プライム”は
新たな世界を求め宇宙船”The Ark”を宇宙に送り出すが、
乗組員のひとりガルバトロンが虚無の穴へと進路をとった事で
その偉大なる探索行は失敗に終わってしまう…。

そして現代、”Dead Universe"より帰還したガルバトロンは、
ハウンドたちが守るオートボット基地を襲撃する。その目的は？

…IDW版ＴＦの新要素、「メガトロンとは別人」設定のガルバトロンがついに登場。
その出自の一端が明かされます。
何度破壊されても蘇る死者ガルバトロン、今後の展開に注目です。

【Optimus Prime】
オプティマスプライムはひとり地球を離れ、ある場所に向かっていた。
メガトロンとの戦いで生死の境をさまよった時、
精神世界で感じた歴代プライムの存在と、その時感じたある疑念。
その答えを知る者、オメガスプリームに会うために。

「最初の”The Ark”と”ノヴァ・プライム”に関する真相を知りたい。
そう、「彼は生きている」と私は考えている。」

…本誌のメインと言っても過言ではないオプティマスプライム編。
Don Figueroaの作画によるモンストラクターＶＳオメガの巨大対決が高密度でイカス！
サイケな配色のモンストラクターを見事にカッコまとめた彩色担当の手腕もスバラシイ。

シリーズを全編を通して見てもトップクラスの作画。ポスターにして欲しいわ。


ストーリー面でも、ノヴァ・プライムと彼の理論戦術家ジアクサスの行方や、
ジアクサスの実験によって生み出された合体兵士モンストラクターなど、
今後重要になるであろうネタがちりばめられています。
本編では出番の少ないオプティマスプライムですが今回はカッコいいです。
アクションも良いですが、ストーリーでもビシっときめてくれて頼もしいです。

【Ramjet】
ラムジェットがメガトロンに反逆を企てるお話。

「だが遅すぎたな、わが計画は既に動き始めている。
わが計画は貴様の理解をはるかの越えているのだ、決してお前には…
わあぁぁぁ！」
ってカッコわるすぎるわラムジェット！

収録順の最後がラムジェット編っていうのは、読後感としてどうなんだという突っこみつつ
"The Transformers : Devastation”につづきます。

現在AMAZONではTPB版は品切れ。出品者分のみです。